部長挨拶
様々な訴えや症状をもった患者さんが来院されると、各診療科の医師は、正確な診断と適切な治療を実施するために、また治療効果や副作用のチェックをするために、いろいろな検査を実施します。
血液を用いて実施する血液・生化学・血清検査、尿や便の検査、どんな種類の感染症にかかっているかを調べる感染症検査、心電図や脳波などの生理検査など、臨床検査といっても多種多様です。
我々は患者さんの目に触れないところで、患者さんの病気が早く良くなりますようにと心で祈りながら、日夜24時間体制で、365日休むことなく、検査を実施しています。
病院の内科や外科等の診療科は、皆さんの目にとまる葉っぱや花だとすると、臨床検査部は、皆さんの目には見えない、いわば木の根のような存在です。葉っぱや花が生き生きするように、根っこの我々は日々頑張っています。
部長挨拶
京都府立医科大学附属病院臨床検査部は昭和34年(1959年)に国内4番目の大学附属病院検査部門として設立されて以来、60年以上の長きに亘って本学附属病院の発展とともに歩ませて頂きました。一方、日進月歩の医学・医療に寄与するためには、歴史と伝統に甘んじることなく、遺伝子検査や個別化医療等に関する最新の知識や技術の習得も必要です。さらに医療のグローバル化・標準化に対応することも不可欠であり、当部門では平成29年(2017年)に臨床検査部門の国際的な認定基準でありますISO15189を取得し、迅速かつ正確な検査結果の提供に努めています。
所属職員一同が本学附属病院の理念「世界トップレベルの医療を地域へ」のもと、患者の皆様に最適の医療が届けられますように、そして診療科の先生方からの御要望に最大限応じられますように、臨床検査の立場から努力していく所存であります。あわせて、本学の使命であります優れた医療人の育成や幅広い医学研究の推進においても、附属病院中央部門という横断的立場を生かして少しでも貢献出来ますことを祈念致しております。
今後とも何卒皆様方の御指導・御鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
臨床検査部 部長 稲葉 亨