教授挨拶

教授挨拶

教授 貫井 陽子

 2022年1月に感染制御・検査医学教室教授及び附属病院感染症科・感染対策部部長を拝命いたしました貫井陽子です。 当教室の歴史は古く1987年にさかのぼります。その後様々な変革を経て、2008年より藤田直久病院教授(現:京都府保健環境研究所所長)の元で分子病態検査医学/感染制御・検査医学教室が独立し、2012年に堀場製作所との共同研究講座を開設、2014年に附属病院における感染症科を開設し、現在に至っています。

 当院は京都府で唯一の第一種感染症指定病院です。今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにおいても、多くの重症患者さんを積極的に受け入れ、大学としての重要な役割を果たしてまいりました。今回の経験を来るべき新興・再興感染症対応にも生かし、積極的に診療を行ってまいります。

 教育では屋根瓦式の卒前・卒後教育を通して感染症診療・感染制御・検査医学の次世代のリーダーとなる人材を育てていきたいと考えています。当教室は、日本感染症学会及び日本臨床検査医学会の認定研修施設となっています。両学会とも専門医の数が十分な状況ではありません。私たちは専門医の取得とそれ以後の高度な医療、研究へのバックアップを全面的に行ってまいります。

 研究面では本学の感染症検査室・感染病態学講座などと連携し新型コロナウイルス感染症の遺伝学的解析や薬剤耐性菌の分子疫学解析に力を入れております。また国内外の施設との多施設共同研究も積極的に行っています。

 私たちは「京都から感染症の未来を創る」をモットーとして医局員一丸となり今後も研鑽を重ねてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

感染制御・検査医学教室 教授 貫井 陽子



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